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Doll 第二話

 気がつくと僕はまたもや倒れていた。だが、今度は身体が動いた。僕は身体を起こした。

「やれやれ、やっと人間に戻……!?」

 声がおかしい。やけに高い。まるで、女の声みたいだ。僕は喉をさすってみた。外傷はないがなぜか喉仏もない。

 どういうことだ?

 さらになぜか胸の辺りに違和感がある。僕は思わず視線を下に向けた。

「ば、馬鹿な!」

 僕の胸は膨らんでいた。二つの球体の膨らみが確かにその存在を主張していた。さらには、僕が来ているのはどうやらウチの高校のセーラー服のようなのだ。まさか、気絶している間に中村が僕を笑い物にしようと、こんな格好をさせたのだろうか?
 僕はおそるおそるその膨らみを触ってみた。

「……あっ」

 それは本物だった。僕の手には何か柔らかいものを掴んだ感触があり、逆に僕の胸には誰かに掴まれたような感触があった。そして、その感触は今までに感じたことのないものだった。

「じゃあ、まさか……」

 僕は自分がはいているスカートの中に手を突っ込んだ。そして、股間の辺りを触ってみた。

「……な、ない」

 そこには何もなく、名残すらもなかった。いったい、どういうことだ? まさか、僕は女になってしまったんだろうか?
 僕は不安になり、周りを見回した。周りには香織さんが持っていた鞄が落ちていた。それと、自分のすぐそばに人形が落ちていることにも気がついた。先程の人形だろうか? 僕はそれを手に取った。

「……香織さん!?」

 その人形は香織さんにとても似ていた。服装も先程、香織さんが着ていたものと同じだった。もしかしたら、先程の僕と同様、人形に変化したのかもしれない。

「香織さん、聞こえますか?」

 僕はそう言って、目の前で手を振るが人形は身じろぎ一つしない。やはり、動きは取れないようだ。だが、意識はあるだろう。ということは今の僕の姿も見られているのだろう。

 そこで、僕は自分が女性化していることを思い出した。とりあえず、どのような女性になっているか確認したかった。僕は「香織さん、ちょっと借りるね」と言って、彼女の鞄をあさった。予想通り、手鏡が出てきた。僕は手鏡の中を覗き込んだ。

「こ、これは……香織さん?」

 そこに映っていたのは香織さんだった。香織さんは口をぽかんと開けて僕を見ている。というか、これは僕か?

 僕は鏡の中に手を伸ばす。香織さんも手を伸ばす。僕は鏡の中の香織さんに向かって笑う。もちろん、彼女も笑う。

「や、やっぱり僕、香織さんになってる!」

 どういうことだ? もしかして、あの人形のせいだろうか。あの人形を香織さんが触ったから僕は香織さんになったのだろうか。

「あの子、何してるの?」

 ふと、周りを見回すと近所のおばさん達が僕を指差して、ひそひそと話していた。このままじゃ怪しまれてしまう。そう判断した僕は、取り敢えず、別の場所に移動することにした。



「どうするかなぁ……」

 今の姿では僕の家には帰ることも出来ない。僕はうろうろとそこら辺を歩き回っていた。

「そういえば香織さん、中村に会うっていってたなぁ。けど、今の状況じゃ、僕が中村に会わなきゃならないのか」

 僕は手に持った、香織さん人形を見て溜め息を吐いた。とにかく落ち着いて考えられる場所に行きたい。いったんゆっくりとこの人形について考えないと。そして、香織さんに身体を返さないと。
 
 そこで僕はふと思いついた。今の姿では確かに僕の家には帰れない。だが、香織さんの家には帰れるはずだ。
 
 取り敢えず、僕は香織さんの家に向かうことにした。香織さんの家の場所は知っている。昔、小学生の頃、誕生日パーティーに呼んでもらったことがある。あの頃は僕もまだ虐められてなくて、香織さんとも普通に話をしたり出来たのになぁ……

 いやいや、昔の思い出は今は関係ない。とにかく、家に向かわないと。










はい、前回の続きです。

とうとうTSが出てきました。これは変身のジャンルに入るんですかね?

まぁ、この調子で続けていきたいと思います。


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