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Doll 第九話

俺はゆっくりと目を覚ました。頭が重い。

 ふと、先程の光景を思い浮かべる。初め、俺は香織に言われて、香織にそっくりの人形の鼻を触った。

 すると、気が付けば俺は香織になっていた。しかも、なぜか俺がもう一人いて、もう一人の俺に犯された。

 あまりの気持ちよさに呆然としているとき、もう一人の俺に何かを押しつけられた気がした。そこからは記憶がない。

 起き上がろうとして、愕然とした。身体が動かないのだ。ピクリともしない。いったいどういう事だ?

 そう思っていると、どこかから声が聞こえる。香織の声だ。

「いや、中村のことはどうでもいいの。あいつのこと、別にそこまで好きでもなかったし……」

 何? あいつ、そんなこと思っていたのか。いろんな物、買ってやったってのに。身体が動くようになったら、懲らしめてやろう。

 香織はもう一人の俺と喋っているようだった。何か口論しているようだ。

 俺が聞き耳を立てようとしていると、突然、視界が真っ暗になった。何かが被せられたらしい。そのせいで声もくぐもって聞き取れない。

 ちくしょう! 何なんだ。この状況は?

 もしかしたらこれは全て夢じゃないだろうか。そうだ、悪い夢だ。

 俺は早くこの夢が覚めることを祈りながらただただ時が経つのを待っていた。

 かなりの時間が経った。まわりは物音一つしない。俺は半ば眠っていた。

 バタン、とドアの開く音がした。誰かの足音が聞こえ、その後、俺を覆っていた布が取り外され、次の瞬間、俺は光に包まれた。

 気がつくと、俺は床に倒れていた。身体に力を入れると、身体が動いた。どうやら、身体が元に戻ったようだ。

 俺は身体を起こして、周りを見た。そこは俺の部屋だった。眼下にはなぜかフトダの姿をした人形が落ちている。こんな人形はなかったはずだけれど。

 俺はその人形を拾おうとした。すると、背後から「その人形に触らないでください」と声をかけられた。

 振り返って、俺は驚いた。そこには俺がいた。俺は少し内股気味で、まるでオカマのようにもじもじしている。

「誰だ、おま……」

 俺は思わず、口を押さえた。口から出たのがまるで女の子のような声だったからだ。何度か、咳払いしてみるが、やはり声はおかしいままだ。
 
その時、ふと下を見て、俺は驚いた。いつもなら何もないはずの胸が盛り上がっている。さらに俺はなぜか、メイド服を着ているのだ。

「ど、どういうことだ?」
 
俺はおそるおそる、その胸に触れてみる。人差し指で胸を押すと、胸はむにゅ、と指に沿って凹んだ。胸には触られている感触がある。指を離すと、胸は少し揺れながら元の形に戻った。

「む、胸がある!」
 
まさか、また香織になってしまったのか?
 
俺は急いで、部屋に取り付けられている鏡を見た。

「う、嘘だろ」
 
そこに映っていたのはメイドである沙耶であった。不安げな顔でこちらを見つめている。

「まさか、俺、沙耶になっちまったのか?」
 
そこへ、俺の身体をした誰かがこちらへ近付き、落ちている人形を拾った。その所作の一つ一つがやけに丁寧で女っぽい。

「もしかして、お前、紗耶か?」

 俺の問いに俺の顔をした男は頷いた、

「どういうことだよ、早く元に戻せ!」

 俺は沙耶に掴みかかった。けれども、すぐに腕を掴まれて組み伏せられた。こちらは必死で逃れようとするのだが、身体が全く動かない。

「男の人の力ってやっぱりすごいのね」

「おい、離せ! お前、元の身体に戻ったら絶対、クビにしてやるからな!」

「ちょっと、今の力関係を分かっているのかしら? 今は私がご主人様。あなたはただのメイドなのよ」

「何だと、おい! 執事の南を呼べ! あいつなら身体が変わったって、俺だって分かるはずだ」

 南は俺が一番信頼している執事だ。いつも俺の横にいて、俺の言うことならどんな手を使ってもやり遂げる。あいつなら身体が変わっても俺だと分かってくれるはずだ。

「それはどうかしら?」

 沙耶は俺の顔でニヤニヤしている。

「まあ、良いわ。その方が良い復讐になるしね」

 そういうと、沙耶は大声で南を呼んだ。


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